起立性調節障害と診断されても、「学校にどう伝えればいいのか」「診断書はどう使うのか」で悩む家庭は少なくありません。ここでは、診断書に書かれる内容の目安、学校(担任・養護教諭)への伝え方、出席や試験でお願いできる配慮の例を、経験者の視点で整理します。
遅刻・欠席が増えてきて、学校に体調を正式に伝えたいとき、定期テストや行事の配慮を相談したいとき、進級・進学の書類に必要なときなどに診断書を用意します。起立性調節障害を診てもらっている医療機関で、「学校に提出したい」と伝えれば発行してもらえます。
※あくまで例です。実際に病院で発行される診断書と異なることがあります。
どこまで具体的に書いてもらうかは医師との相談次第です。「学校にお願いしたいこと」を先に整理してから受診すると、必要な内容を盛り込んでもらいやすくなります。
診断書を出す前に、「こういう症状で通院している」と一報を入れておくと、その後の話がスムーズです。連絡帳や電話、面談などやり取りしやすい方法で構いません。
「体調に波がある」だけでなく、「午前中は特につらい」「立っている時間が長いと悪化する」など、具体的な様子を伝えると、学校側も対応を考えやすくなります。伝え方の例は次の見出しにまとめました。
合意した内容は口頭だけでなく、連絡帳やメールなど形に残る形で確認しておくと安心です。学期ごとなど、体調の変化に合わせて内容を見直す機会を作っておくと、対応がずれにくくなります。
出席日数や内申点への影響が心配な場合、起立性調節障害の高校生のページで、通信制・定時制も含めた選択肢を解説しています。
「起立性調節障害という自律神経の病気で通院しています。本人はサボっているのではなく、朝は体が動かせないほど症状が強く出ます。午後からは回復することが多いので、遅刻しての登校を認めていただけますか。診断書もお渡しできます。」
「怠け」「気持ちの問題」と誤解されないよう、症状が身体的な病気によるものだと最初にはっきり伝えるのがポイントです。誤解が生まれやすい背景は「起立性調節障害は甘え」と言われるあなたへで詳しく解説しています。
担任だけでは対応が難しいこともあります。養護教諭やスクールカウンセラー、学年主任・教頭など相談できる相手を増やす、地域の教育委員会の相談窓口を利用する、主治医から学校へ説明してもらう、といった方法もあります。一人で抱え込まず、味方を増やす発想が大切です。
起立性調節障害の診断・治療を受けている小児科や、循環器・自律神経を扱う内科など、主治医のいる医療機関で発行してもらえます。学校提出用と伝えると、様式や記載内容を調整してもらえることが多いです。
診断書がなくても、担任や養護教諭に体調を共有し相談することはできます。ただし、出席の扱いや定期テストの調整など踏み込んだ配慮を依頼する際は、診断書があると学校側も対応しやすくなります。
担任だけで難しい場合は、養護教諭やスクールカウンセラー、学年主任や教頭など相談できる相手を増やしてみてください。それでも状況が変わらない場合は、教育委員会の相談窓口や、外部の医療機関・相談機関に間に入ってもらう方法もあります。
本ページは下記などの情報を参考に、経験者の視点で構成しています。学校での実際の取り扱いは自治体・学校により異なるため、必ず主治医・学校にご確認ください。