起立性調節障害は、思春期に入る中学生で最も多くみられます。中学生の約10人に1人が経験するともいわれ、朝起きられず遅刻や欠席が増えることで、本人も保護者も「怠けているのでは」と悩みがちです。ここでは中学生の起立性調節障害の特徴、学校との付き合い方、家庭でできることを整理します。
小学校高学年から中学生の時期は、身長・体重が急激に伸び、心臓から脳へ血液を送る距離も一気に長くなります。自律神経の調節機能がその成長に追いつかず、立ち上がったときに脳の血流を保てなくなるのが主な原因です。ホルモンバランスの変化や、進学・部活・人間関係によるストレスも重なりやすい時期です。
症状は午前中に強く、午後に軽くなるのが典型的です。朝起きられない症状の詳しい解説はこちら。
起立性調節障害と診断されたら、診断書を学校に提出し、担任・養護教諭・スクールカウンセラーと症状を共有します。「行きたくないのではなく、体が動かない」ことを伝えるだけで、対応が変わることが多いです。診断書の内容や伝え方の例は診断書と学校への配慮のお願い方で詳しく解説しています。
遅刻・保健室登校・午後からの登校を認めてもらう、体育や朝礼の見学、別室での学習など、体調に合わせた通学方法を相談します。出席の扱いについても早めに確認しておくと安心です。
定期テストの別室受験や追試、提出物の期限調整などを相談できます。高校進学については、通信制・定時制も含めて選択肢を広く持っておくと、本人の負担が減ります。
具体的な生活の工夫は家族の方へのページで詳しく解説しています。
多くは成長とともに自律神経が整い、数か月〜2、3年かけて改善していくとされます。中学生のうちに完全に治らなくても、対処法が身につくことで生活は送りやすくなります。周囲が焦らず見守ることが、結果的に回復を早めると考えられています。
多くは成長とともに改善していくとされますが、回復のペースには個人差があります。数か月で軽くなる人もいれば、高校生まで付き合う人もいます。生活の工夫と、症状に応じた治療で日常を送りやすくすることが目標になります。
無理に登校させると体調と自己否定の悪循環になりやすいため、体調に合わせた登校(遅刻・午後から・保健室)を学校と相談するのが現実的です。完全に休むかどうかは主治医とも相談してください。
まず小児科が基本です。かかりつけ医から、必要に応じて循環器や自律神経を扱う科、小児心療内科を紹介してもらえます。受診は症状が強い午前中に、保護者同伴で行くと状態が伝わりやすくなります。
本ページは下記などの情報を参考に、経験者の視点で構成しています。症状や治療の判断は必ず医療機関にご相談ください。