「うちの子はまだ小学生なのに、朝起きられない・立ちくらみがする」——起立性調節障害というと中学生・高校生のイメージが強いですが、小学生でも起こります。ここでは、小学生で見られる起立性調節障害の特徴、他の病気との見分け方、受診の目安、家庭でできることを整理します。
起立性調節障害は、身長・体重が急激に伸びる時期に、自律神経の調節機能がその成長に追いつかないことが主な原因の一つとされています。そのため発症のピークは小学校高学年〜中学生にかけての思春期で、中学生の約10人に1人が経験するともいわれます。低学年(1〜3年生)での発症は思春期の子どもたちに比べると少ないものの、体質や成長のスピードには個人差が大きく、小学生のうちから症状が出る子どももいます。
低学年の子どもは、自分の体調をうまく言葉で説明できないことが多く、「なんとなく気持ち悪い」「お腹が痛い」といった漠然とした訴えとして出てくることがよくあります。中高生に比べて、頭痛・腹痛など身体症状として表現されやすいのが特徴です。「学校に行きたくないだけでは」と決めつける前に、症状が出るタイミングや体の状態をよく観察してあげてください。
小学生、特に低学年で似た症状が続く場合、起立性調節障害以外の原因が隠れていることもあります。
これらは血液検査や心電図などで区別できることが多いため、自己判断でセルフチェックだけに頼らず、まず医療機関で他の病気を除外してもらうことが、小学生では特に大切です。セルフチェックの詳細もあわせてご覧ください。
小学生の場合、まずはかかりつけの小児科を受診してください。症状が強く出やすい午前中に、保護者が同伴して受診すると、家庭での様子を医師に伝えやすくなります。必要に応じて、循環器や自律神経の調節を専門にみる科を紹介してもらえます。受診先全般については起立性調節障害は何科?で詳しく解説しています。
小学生は自分から先生に体調を説明するのが難しいため、保護者から担任・養護教諭へ、症状や朝の様子を早めに伝えておくと安心です。診断がついていれば、診断書の提出もあわせて検討してください。
遅刻しての登校や、保健室で少し休んでから教室に入るなど、体調に合わせた対応を相談できます。低学年のうちは特に、無理に完璧な出席を目指さず、本人が安心して学校に行ける形を優先すると良い方向に進みやすくなります。
より詳しい生活の工夫は起立性調節障害の子どもを支える家族へで解説しています。
小学生のうちに症状が軽ければ、生活の工夫だけで日常を送れることも多くあります。一方で、成長とともに中学生の時期に症状がはっきりしてくるケースも少なくありません。いずれの場合も、早い段階で「体の不調であって、本人のせいではない」と家族と学校が理解しておくことが、その後の負担を減らす一番の対策になります。
はい、小学生でも発症します。ただし人数が最も増えるのは小学校高学年〜中学生の思春期で、低学年での発症は相対的に少なめです。低学年で似た症状がある場合は、他の病気の可能性も含めて医療機関で確認することが特に大切です。
いいえ。睡眠不足や生活リズムの乱れ、貧血、甲状腺の病気、精神的な要因など、他の原因でも同じような症状が出ます。自己判断せず、小児科で相談し、必要な検査を受けることが重要です。
まずかかりつけの小児科を受診してください。症状が強い午前中の受診がすすめられ、保護者の同伴で経過を詳しく伝えると診断の助けになります。必要に応じて、循環器や自律神経を専門とする科を紹介してもらえます。
本ページは下記などの情報を参考に、経験者の視点で構成しています。症状や治療の判断は必ず医療機関にご相談ください。