起立性調節障害の治療は、「生活の工夫(非薬物療法)」が土台で、それでも不十分な場合に薬を組み合わせるのが基本的な流れです。すぐに劇的に良くなる特効薬があるわけではなく、体の成長とともに整っていくのを支えるイメージが近いです。
血液量を保つため、水分は1日1.5〜2L、塩分は普段より少し多めが目安です。電解質入りの飲料や経口補水液が使われることもあります。
起きる前に水を飲む、頭を最後に上げるようにゆっくり起き上がる、立つときは一度しゃがんでから、長時間の起立中は足踏みや足の運動をする、などで立ちくらみを軽減できます。
症状が軽い午後に、散歩や軽い筋トレ(スクワット、足踏み)から始めます。水中歩行は下肢の血液が戻りやすく相性が良いとされます。無理のない範囲で継続することが重視されます。
就寝・起床時刻をできるだけ一定にし、日中は横にならずに過ごす時間を増やします。夜のスマホ・ゲームは寝つきを悪くするため控えめに。
下半身に血液がたまるのを防ぎ、血圧低下を抑える目的で使います。圧の強いものは医師に相談して選びます。
非薬物療法で改善が乏しい場合、血圧を保つ薬(昇圧薬)などが使われることがあります。薬はサブタイプや症状に応じて医師が選択するもので、自己判断で市販薬を使うのは避け、必ず主治医と相談してください。
進学・新学期・季節の変わり目(特に春・梅雨)や、睡眠不足・感染症のあとに悪化しやすい傾向があります。良くなったり戻ったりを繰り返しながら、全体として回復していくのが典型的な経過です。
軽症では数か月、中等症以上では1〜3年が目安とされますが、個人差が大きい病気です。多くは高校卒業前後で大きく改善します。
起立性調節障害を治す市販薬はありません。塩分・水分補給の補助になる飲料はありますが、症状が続く場合は自己対応せず受診してください。
進学や季節の変わり目、睡眠不足、感染症のあとなどに症状がぶり返すことがあります。再発時も、これまでの生活の工夫を再開することが対処の基本です。
本ページは下記などの情報を参考に、経験者の視点で構成しています。症状や治療の判断は必ず医療機関にご相談ください。